更新日: 2021年09月07日

【ネタバレ・詳しいあらすじ有】映画版 恋空はクソ映画なのか?→酷い原作を、キャストの力や演出で乗り切った感じの、スイーツ映画金字塔

【ネタバレ・詳しいあらすじ有】映画版 恋空はクソ映画なのか?→酷い原作を、キャストの力や演出で乗り切った感じの、スイーツ映画金字塔

(*・ω・*)o
MGさんおつかれー。またブログの題材になりそうな映画を見てきたよ~。gyao!で配信していた過去の作品だけど。


(〃゚3゚〃)
おう、今年はあんまり映画を見れてないから助かるぜ。どんな作品だ?


(*・ω・*)o
2000年代になるんだけど、ケータイ小説原作の『恋空・映画版』だよ。結構有名な作品だから、知ってるでしょ?


(〃゚3゚〃)
うお!すげーの来たな(笑)もちろん知っているわ。原作小説のamazonレビューが炎上しすぎてオモチャになってるとか、それだよな。映画もやべーのか?


(*・ω・*)o
結構生々しい描写が多くて賛否両論だった原作より、見やすくなってるんじゃないかな。


(〃゚3゚〃)
つっこみはまかせてもらおうか!とりあえず、ネタっぽい解説も混ぜながらみていってみるぞ。


(*・ω・*)o
はーい、よろしくね!


この記事の目次

映画版 恋空 予告編/データ

公開日:2007年11月3日
上映時間:129分
興行収入:39億円

監督 – 今井夏木
主題歌:Mr.Children「旅立ちの唄」
田原美嘉 – 新垣結衣
桜井弘樹 – 三浦春馬
咲 – 臼田あさ美
ノゾム – 中村蒼
アヤ – 波瑠
ミナコ – 香里奈
福原優 – 小出恵介

映画版 恋空の登場人物は?

ヒロさん(演:三浦春馬)

(*・ω・*)o
そんなわけで、小説版も含めるとみんな知ってる定番作品だけど、念のために登場人物をおさえておくよ。
まずはヒロさん。バトル・ロマンス・闘病と見せ場の多い、本作品の男性主人公枠。ちょっとガラが悪いけど、根はいい人だと思うよ。


(〃゚3゚〃)
ヒロだけにヒーロー枠だな(笑)
しかし、彼は怒ると髪が金髪になるのか?


(*・ω・*)o
いや、染めてただけです。それにさらっとおやじギャグを(笑)


美嘉(演:新垣結衣)

(*・ω・*)o
女性主人公の美嘉は、新垣結衣さんが担当。アンミラとか神戸屋みたいな服を着て、学園祭回っているシーン。


(〃゚3゚〃)
恋空のガラケーサイトを昔見たことがあったんだが、美嘉は原作ではややビッチ感が感じられた
しかし、ガッキーのおかげか、非常に清楚な感じにみえるよな。このキャスティングは成功だろうな。


(*・ω・*)o
映画版のほうがそういったところ含めてソフトなので、不快感は少ないんじゃないかな。


アヤ(演:波瑠)

(*・ω・*)o
波瑠さん演じるアヤは、美嘉のギャル系の友達。ヒロさんの不可解な行動に傷つく美嘉をパーティに呼んだり、何かと気にかけてくれる感じに。このころはSeventeenモデルだったので、今とはずいぶん雰囲気が違うよね。


(〃゚3゚〃)
アラサーくらいなら、ちょっとだけギャルテイストを残しても大丈夫そうな気がするがな~。
40近いのに、つっとがった靴履いてるおっさんとかいるし(笑)


(*・ω・*)o
それは痛い(笑)


ミナコさん(演:香里奈)

(*・ω・*)o
ヒロさんのお姉さん、ミナコさんは、香里奈さんが演じるよ。当時はRay〔レイ〕の専属モデルや、東京ガールズコレクション出場など、ファッションモデルとしても精力的に活動していた彼女も、こんな感じの役柄を。


(〃゚3゚〃)
しっかし、ファッションモデルに特攻服・スカジャンみたいな服着せて、デカいマフラー付けたマジェスティに乗せるとか、なかなかチャレンジャーなキャスティングしていたんだな(笑)


(*・ω・*)o
ビッグスクーターはよくわからないけど、ベスパだったら、ちょっとお洒落だったんだけどね~。


(〃゚3゚〃)
それはグレゴリー・ペック&オードリー・ヘップバーンだからハマるんだよ(笑)


優(演:小出恵介)

(*・ω・*)o
ちょっと怪しい関西弁の優男枠は、小出恵介さんが熱演。傷ついた美嘉をフォローしたり、両親が離婚しなくてすむように説得したりと、実は見せ場も多い感じ。


(〃゚3゚〃)
見てみて、『好感度の高い当て馬キャラ』っていう印象をうけたな。orangeでいうと、 須和さんあたりか。


(*・ω・*)o
そのためには、ヒロさんと熱い友情描写が必要だけどね(笑)


ゆきだるま

(*・ω・*)o
作中には、かわいいゆきだるまも登場。時期によって表情が変わったりするけど、詳細は不明です。
MGさん、なんかわかる?


(〃゚3゚〃)
これは俺が説明するぞ。ゆきだるまは『美嘉とヒロさんの娘が転生した姿』だ。
ラグナロクの終盤、神々を滅ぼした炎の巨人スルトと対峙したヒロさんと美嘉。絶体絶命のピンチそのとき、このゆきだるまが現れ、敵を凍結させて相打ちに。そして人類の歴史が始まったというわけだ(笑)


(*・ω・*)o
そんなん誰が信じるの(笑)
ただ、本気でそういうストーリーの二次創作を作って、動画サイトで流したらウケるかもね!


咲(演:臼田あさ美)

(*・ω・*)o
そして、ヒロさんの元カノがこちら。中盤までは恋敵(男を取られた)である美嘉に対して、さまざまな攻撃を仕掛けるなど暗躍する感じに。


(〃゚3゚〃)
こいつ間接的に、人ひとり殺してるよな(笑)
本作品でのヴィラン枠認定だ。


(*・ω・*)o
かもね。そういった意味では責任重大だけど、ただ、『強大な、倒すべき敵』ってオーラはないよ!
こういうめんどくさい方だったから、ヒロさんは解放されたかったんじゃないかな・・・


(〃゚3゚〃)
ああ、ヒロさんの気持ちにすげー共感してしまうよ(笑)


映画版 恋空 あらすじ1:ヒロさんと美嘉の出会いは?

(*・ω・*)o
ヒロさんと美嘉のであいかたから、まずは見ていくよ。学校で携帯を無くしたところ、見つかるんだけど、そのときを境に『謎の男の子から電話がかかってくる』ように。美嘉は気づいていないけど、相手はたぶんこちらを知っている感じ。時にはお風呂に入りながら、花火を見ながら、夜通し話して、一緒に朝の飛行機雲を見ながらとか。


(〃゚3゚〃)
2000年代って顔をしらない人と、けーたいを通じて出会うのが一般化してきたころだから、当時はこれにリアリティがあったんだろうな。今はlineだろうけど。つーか、通話料金は大丈夫なのか?(笑)


(*・ω・*)o
『かけ放題プラン』とかなんじゃないかな(笑)
で、新学期始まってから謎の男の子と会ってみることに。しかも美嘉はメイクをばっちりキメてる。
いきなり金髪の子がでてきて『誰ですか?』って感じだったけど、飛行機雲の写真で、電話の男の子と断定。しかし、お花をもらうときに『むしったお花がかわいそう』というと、花壇に戻しているなど、実は素直な一面も発見。
この男の子がヒロさんで、ここから美嘉との交流が始まっていくよ。


(〃゚3゚〃)
ヒロさん、外見はヤンキーだし、しゃべり方もチャラいけど、律儀に花壇に花を戻すあたりとか、イイやつなのかもしれないな。


(*・ω・*)o
その後は、授業中に抜け出して図書室でだべったり、自転車二人乗りで出かけたりとか、平和な感じ。
ある日、いつものように自転車二人乗りで出かけると、ヒロさんのおうちに。ちょうどお姉さんのミナコさんが、出かけるところ。


(〃゚3゚〃)
『ゴーストライダーのハーレーダビッドソン・グレース』とか、『ローマの休日のべスパ』とか『トップガンのKawasakiGPZ900Rニンジャ』みたいに、映画でバイクが印象的になることがある。恋空はグランドマジェスティと覚えておこう。


(*・ω・*)o
この作品でバイク気にしている方いるんかな?(笑)
で、おうちで二人っきりになると、『そりゃ、そーなるよね』って感じでイチャイチャタイムがスタート。
ここはガッキーの名演もあってか、小説版みたいな生々しさは感じず、ソフトな描写に。


(〃゚3゚〃)
事後ですな(笑)
ヒロさん寝てるけど、2回戦とかやっちゃうとすげー眠くなるんだよな(笑)


(*・ω・*)o
あなたが生々しくしてどーすんの(笑)


映画版 恋空 あらすじ2:暗躍するヴィラン、それは元カノ・そして失われる新たな命

(*・ω・*)o
しかし平和な日々も長くは続かないのがお約束。ある日、デートに出かける途中、美嘉はガラの悪いファイヤーペイントの車で拉致されてしまう。
間一髪車から飛び降りて、花畑に逃げ込むものの、車のヤンキー集団に追跡・暴行されて写真までとられ放置されるという状況に。夜になると、デートにこなかったことを不審に思ったヒロさんが、泣きながら歩く美嘉を発見。


(〃゚3゚〃)
ちょっとヒロさん、ここは助けに来るのがおそかったですね~。お姉さんのバイク借りて、拉致したヴィラン集団を追いかけるとか。20分くらいカーチェイスに尺とってもいいから(笑)


(*・ω・*)o
またそういう、マイケル・ベイ的な発想を(笑)
で、復讐を誓うヒロさんは、ヤンキー集団とのバトルに。彼らを倒し、カメラを叩き壊し、黒幕が元カノ・咲(金で不良に暴行させてた)であることを突き止めるよ。美嘉は暴行のダメージもあるので病院へ。


(〃゚3゚〃)
暗闇で馬乗りになって殴るとことか、このシーンだけだが結構バトル要素が強い。ここも少し尺ほしかったな。


(*・ω・*)o
女の子が見に来なくなるじゃん(笑)
その後、学校でも元カノ・咲の美嘉への攻撃は続く感じに。黒板の落書きで誹謗中傷するなどの嫌がらせが。
このころは、美嘉とヒロさんの子どもがすでにおなかの中にはいたんだけど、ある日体育館裏に呼び出された美嘉は、咲に思いっきり突き飛ばされて階段から転落。大丈夫だといいけどね・・


(〃゚3゚〃)
妊婦さんを階段から突き落とすとは、マジで非人道的な輩だな。まさに本作のヴィランといえるな。
なお、こいつは現実であれば十分警察沙汰になるぞ。裁判所サイトの判例でも、強姦幇助を扱ったものが実際にある。


(*・ω・*)o
警察のお世話になる描写があると、少しすっきりするかもね。
で、ヒロさんは金髪をやめて親に挨拶にいったりと、子育てする気まんまんだったのにもかかわらず、階段から転落したダメージのせいで流産に。
二人は、供養の意味もこめてゆきだるまをつくることに。なお、性別から『娘』であることが判明してるよ。


(〃゚3゚〃)
結構ガバガバ設定でつっこみどころだらけのな恋空であるが、このゆきだるまが、これからの全年代に登場し、回収される展開はなかなか熱いものがあるぞ!あとお寺供養より、ゆきだるまのほうがかわいいからな(笑)


映画版 恋空 あらすじ3:ヒロさんの不可解な豹変と、新たに当て馬ポジの男性キャラ登場

(*・ω・*)o
新学期、おそらく学年があがって年代チェンジが発生した感じ。
なぜかヒロさんが金髪にもどし、露骨に避ける・一方的に別れようという・ガラの悪い連中とつるんで酒盛り乱交パーティーをするなどクレイジーな感じに。なにか裏がありそう。


(〃゚3゚〃)
ヒロさん、変わったっつーより、元にもどった感じだな(笑)


(*・ω・*)o
そんな感じで、傷つく美嘉をパーティ・・・というより宅飲み(笑)に連れ出す友人のアヤ。ここでもふさぎこんでいるけど、大学生の優からアタックを受けることに。受験勉強を見てもらったり、ドライブにつれていってもらったりといい雰囲気に。


(〃゚3゚〃)
なお、このキャラを演じている小出恵介が、この10年後に未成年少女との飲酒・深夜つれまわしにより、大阪府青少年健全育成条例違反の疑いにより書類送検されたことが報じられたのは、記憶に新しい。現実は映画のようにはいかなかったようだ。


(*・ω・*)o
大人がリアル恋空しようとしてもつかまるからね(笑)
その一方、優は写真を修復して直談判し、美嘉の両親の離婚を食い止めるなど大活躍。3年次の冬にも、供養にいくとき送ってくれたりしたけど、そこで久しぶりに美嘉とヒロさんが再会。なぜか帽子をかぶっており、『マイブームだから』と声をかけて立ち去る。
このころは学校にも来ていないみたいだけど、卒業式の日に、図書室の黒板に『幸せでしたか?』と書くと、なんと返事が!そして年代ジャンプし、美嘉は大学生に。



(〃゚3゚〃)
むっちゃツンデレだなヒロさんは(笑)ガバガバ&雑なのにもかかわらず、キャストの雰囲気やこういう演出でちょこちょこ泣かすのずりーわ(笑)


映画版 恋空 あらすじ4:ヒロさんの真相

(*・ω・*)o
そんな感じで大学生活を平和にすごしていた美嘉。もちろん娘のことを忘れるわけでもなく、今年も供養に。来る途中に優から指輪をわたされ(プロポーズか?)、美嘉もそっちにながれそうだったんだけど、今年はゆきだるまのところにヒロさんがいない(ただしヒロさんの友達がいる)。
ここで『ヒロさんが病気でもう来れない&ずっと口止めされていた』ことを知ると、優にも『行け』と送り出されて、美嘉はヒロさんのもとに。


(〃゚3゚〃)
ゆきだるま供養イベントのおかげで、病気で死んだ後に知るみたいな最悪の胸糞悪い展開は避けられた!ゆきだるまgood jobだな。
優も当て馬キャラとしての仕事をしっかり果たして、ここで退場だ。君の名は忘れないぞ!


(*・ω・*)o
あんた、当て馬っぽいキャラ、女の子じゃないと覚えないくせに(笑)
病院にいくとヒロさんが。病気はすでにかなり進行している様子。『病気のことを知られないように距離をとっていた』という真意を聞いた美嘉は、残り時間をヒロさんとすごすことを決意。


(〃゚3゚〃)
病気で残り時間が短いとか、病院抜け出しとか日記とか図書室とか、元彼元カノが敵対みたいな要素をみると、キミスイにも影響を与えてそうな気がしないでもないな。春樹さんが金髪ヤンキーだったら、キミスイもきっと恋空になってただろう(笑)


(*・ω・*)o
ちょっと近いものはあるかもね!
で、病院を抜け出して図書室(思い出・会ったきっかけ)行ったり、河原で結婚式ごっこしたり。普段オラオラ系だったヒロさんが『まだ死ぬのはイヤ』と泣き出すシーンは印象的かも。


(〃゚3゚〃)
俺さ、恋空を最初はネタにしてたとこがあったけど、こういうところをきちんと見ると切ないよな。


(*・ω・*)o
だよね。
で、写真の現像を頼まれた美嘉が出かけていると、ミナコさんから危篤の電話が。間に合うかわからないけどダッシュ!
その間は、携帯のビデオ通話を。顔を見れて安心したのか、最後には涙を流しながら旅立っていきました。



(〃゚3゚〃)
短い期間で死んでしまってかわいそう、みたいな感想もあるとおもうが、孤独死みたいなのが増えている現在、想い人に見守られながら人生最後の時間をすごすのも、悪くねぇんじゃないかって思うな・・・


エピローグ

(*・ω・*)o
で、葬儀のあと、無気力になっている美嘉は、ヒロさんの日記を受け取るよ。読まずに流離い歩き、突発的に橋から飛び降りそうになるけど、タイミングよく鳩が飛んできて妨害。そして、道路に落ちた日記を読むと、ヒロさんが会っていない間も大切に思い続けていたことが判明。そして生きようと空を見上げるところで本編終了。


(〃゚3゚〃)
こういうくだり、キミスイで見たような気が(共病文庫)するぞ、こちらのほうが先なんだが(笑)
あと、鳩のタイミングがよすぎる点はツッコミたい。


(*・ω・*)o
そこは、そのまま橋から落ちてエンディングだったら、ラース・フォン・トリアーみたいな後味の悪さになるからね(笑)
あとは、大人になった美嘉が電車から空を見上げるシーン→ミスチルの曲が流れるスタッフロールへ。


(〃゚3゚〃)
被りポイントまだあったな、エンディングにミスチルだ(笑)


(*・ω・*)o
こら、興ざめすることいわないの(笑)


感想~クソっぽいのはレビューだけ、映画版は悪くない!

(〃゚3゚〃)
ケータイ小説サイトの原作をちょっと読んだことがあり、アマゾンの原作版レビューを見る限りでは『地雷映画かな』みたいな感情もありましたが、キャストの雰囲気やちょっとした演出など(ベタベタだけど)、レビューの割には悪くなかったです。
また、この手のジャンルの映画の先駆者的な、後の作品にも影響を
この作品はDVDがリリースされているほか、u-nextやamazonプライムビデオなどの各種配信サイトで視聴することができます。


関連記事

【映画 アイの歌声を聴かせて(ねたばれ含)】登場人物,あらすじ,重要設定&アイテム,『百合か?』なども徹底確認
【映画ドラえもん のび太の太陽王伝説】敵が弱い(笑)が、古代文明×魔術・入れ替わり生活・女装など、当時の新要素を盛った作品
【映画planetarian~星の人~】キャラデザが昔のギャルゲー的で人を選ぶが、ハードな環境や泣かせ要素が特徴のロボット交流アニメーション
【映画・ぼくらの7日間戦争(2019アニメ版・あらすじねたばれ含)】不法滞在問題・百合・SNS炎上・宮沢りえなど、いろいろ盛り込みすぎた作品
【映画・君と100回目の恋(あらすじねたばれ含)】miwaさんが微妙だが、SF要素でスイーツ感控えめ・時間跳躍などのポイントも詳しく解説